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安いには安いだけの理由がある

自治体が仲立ちするといっても、補助金が出るわけではないので、安いには安いだけの理由がある。まず、すべてが規格品であること(仏式のみ。祭壇や棺の選択肢も少ない)。会場も民間の斎場は利用できず、自宅か、公民館、集会所などの公共施設だけ。いちばん現状に合わないのは人的サービスが期待できないことである。祭壇をセットしたら、葬儀社スタッフは「では、これで」と帰ってしまい、翌日、霊柩車で火葬場への案内をしてくれるまでは、ご勝手にどうぞ。それが市民(区民)葬であるということらしい。もっとも、そこは考え方だ。「身内だけで質素に」と思うなら、市民(区民)葬はもっと見直されてもいい。一五人ほどの親族だけで行った区民葬の見積もりの例を見てみると、棺と祭壇は真ん中のBクラス。「家族葬」に近い形である。実際にはここにお布施や生花代が加わるが、それでも「世間並み」の半分以下だ。経済格差が広がっている現在、こういう制度は貴重である。自治体には、もう少し現状に合った形に内容を見直してもらうことを期待したい。

ウブガミに白米一升を高く盛ってお供え

福岡県の大島では、産気づくとその年の干支の方位に合わせて床を敷き、ウブガミに白米一升を高く盛ってお供えした。お産が終わるとそれを炊いて供えた。熊本県玉名郡では産後ただちに白飯を炊き、蓋つきの椀に盛って膳にのせ、そのお椀には蓋をしてあらかじめ川から拾ってきた小石をのせて、床の間に供えた。広島でも、赤子が生まれると取るものも取りあえず、まずウブノメシまたはウブノハンといって飯を炊いた。そして檜などを作ってお祝いをした。人を招くことはないが、お産婆さんには酒をすすめ、必ず山盛りに盛った飯を食べてもらったという。産婆は食べる前に、まず子どもに食べさせるまねをして、えくぼができるようにと箸で赤子の両頬を軽く押してみる。広島県府中市でも誕生のとき、膳だてをして赤子にウブメシを供えた。そしてこれを食べる女子は大人になってよく子を産むなどといった。

「こっち」は「こちら」、「さっき」は「さきほど」

仕事の言葉に小さい「つ」は不要。落ち着いた話し方を心がけてオフィスではきちんとした日本語を話すこと。「こっちからまたご連絡します」「やっぱり違っていました」などと、小さい「つ」が入ると、言葉は弾んだ感じになるが、くだけすぎて学生気分が抜けていない印象に。仕事で使う言葉は聞き取りやすく落ち着いた表現がベスト。「こっち」は「こちら」、「あっち」は「あちら」、「さっき」は「さきほど」、「とっても」は「とても」、「やっぱり」は「やはり」。略式の表現を避けると、自然に語尾が上がらす品のいい話し方になるはすだ。「「こっち」→「こちら」「あっち」→「あちら」「そっち」→「そちら」「どっち」→「どちら」「さっき」→「さきほど」「とっても」→「とても」「やっぱり」「やっぱ」→「やはり」「ちょっと」→「少々」」